【レポート】劇場版の制作も決定! パシフィコ横浜で『第弐回「艦これ」観艦式』を開催

サービス開始から3年目を迎えたブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』の二回目となる公式ファンイベント『第弐回「艦これ」観艦式』が、2015年8月9日(日)、パシフィコ横浜泊地(パシフィコ横浜 国立大ホール)にて開催された。

昨年8月3日に開催された第一回目の「観艦式予行」に続く、今回のイベントには、キャスト陣から、上坂すみれ、藤田咲、井口裕香、佐倉綾音、東山奈央、大坪由佳、日高里菜、洲崎綾、野水伊織、タニベユミ、ブリドカット セーラ 恵美、味里、竹達彩奈が参加。昼夜二回公演で、会場には多くの提督たちが集結し、イベントを大いに盛り上げた。

冒頭、「吹雪」(上坂)による影ナレでイベントの諸注意から始まり、本イベントで受閲艦隊総合旗艦を務める「赤城」(藤田)が「か・ん・こ・れ、艦これ! 始まります」というおなじみのセリフとともにステージに登場、イベントの幕が上がった。今回のイベントでは「昨年よりさらに戦力を拡大した艦隊の姿を確認していただくべく大和型戦艦を参集」。ということで、まずは大和型の「大和」(竹達)と「武蔵」(味里)が幕前に姿を現し、会場の提督に挨拶を行う。

大和「大和型戦艦一番艦、戦艦大和です。艦これ『観艦式』、初めての参加となります。大和、推して参ります!」
武蔵「大和型戦艦二番艦。戦艦武蔵だ。 提督よ、私は……私は帰ってきたぞぉ!」
大和「武蔵、お帰りなさい。」
武蔵「ああ、随分待たせたようだな……すまない。」

原作ゲームのセリフを交えた大和型戦艦姉妹の挨拶が終わると、いよいよ「観艦式」がスタート。ステージの緞帳が上がると、井口裕香、佐倉綾音、東山奈央、大坪由佳、洲崎綾の5人が登場し、「観艦式 第一航行序列」として第1戦隊の「大和」「武蔵」、第2戦隊の「長門」「陸奥」「伊勢」「日向」と順に、計50隻、こちらもゲーム内のセリフを交えつつ自己紹介を行う。各キャストがそれぞれの艦娘を見事に演じ分ける姿を前に、会場からは大きな歓声が上がっていた。

第一航行序列の艦娘たちの自己紹介が終わると、ステージは暗転。スクリーンに「吹雪」「睦月」「夕立」が映し出される。

突然雨が降って来たというシチュエーションの中、

夕立「あれ、雨が降ってきたっぽい。でも、傘ひとつしかないっぽい」
吹雪「傘ひとつでも大丈夫です!」
夕立・睦月「え? どうして?」
吹雪「だって、私たちいつでも友達だもん!ほら、二人とも、急いで、急いで!」

といった会話劇を繰り広げると、それぞれの艦娘の衣装を着た「吹雪」(上坂)、「睦月」(日高)、「夕立」(タニベ)がステージに登場。ここからは「歌唱演習」(ライブパート)ということで「Bright Shower Days」を3人で披露し、会場を盛り上げる。

ライブパートに続いてはドラマパート。「翔鶴」(野水)、「加賀」(井口)、「最上」(洲崎)、「熊野」(ブリドカット)、「金剛」(東山)、「日向」(大坪)がステージに登場し、鎮守府泊地を舞台にしたドラマパートを繰り広げる。
ドラマパートでは時おり、「提督に瑞雲の発艦許可が必要」などといったシチュエーションに応じて、スクリーンに選択画面が表示されたが、この選択を行うのは会場の提督たち。手元の「ペンライト型探照灯」などを使って「許可」(青)か「不許可」(赤)を選択し、多数決によってストーリーの流れが左右されるというギミックが組み込まれた。まさにハプニング必至といった状況だったが、”空気を読んだ”提督たちの協力、そして艦娘たちの少しばかり強引な誘導によって、比較的スムーズにストーリーは展開。さらに、発艦した艦載機がレーザーによって会場の壁面に大きく映し出されるなど、会場全体を使った演出もドラマパートをより一層盛り上げていく。ここでは、「日向」からの瑞雲発艦を皮切りに、各航空母艦、航空戦艦、航空巡洋艦が、観艦式に向けた横浜特設泊地警戒のために次々と索敵機を発艦させていく。

ドラマパートに続いてはふたたびライブパート。今度は鮮やかなオレンジの川内型の衣装を身にまとった「那珂」(佐倉)がステージに登場する。艦隊のアイドルとして、先に”アイドルっぽく”ライブパートを終えた駆逐艦たちにライバル心を燃やしつつ、「恋の2-4-11」を熱唱。会場を一気にヒートアップさせる。

続く、艦娘によるインフォメーションコーナーでは、それぞれの衣装を着た「電」(洲崎)と「北上」(大坪)がステージに合流し、「那珂」(佐倉)を加えた3人で『「艦これ」運営鎮守府」からの「入電」(最新情報)を会場の提督に報告。本イベントの翌日からスタートする夏季限定海域「反撃! 第二次SN作戦」の概要説明や11月26日発売予定のPS VITA『艦これ改』の新規映像の紹介などが行われた。
3人がステージから降りると、音楽が変わり、「ヘーイ! テイトク!」と「金剛」(東山)がステージに登場。「観艦式」の第二部となる「第二航行序列」の艦娘の自己紹介がスタートする。こちらは、上坂すみれ、藤田咲、日高里菜、野水伊織、タニベユミ、ブリドカット セーラ 恵美らが、「金剛」(東山)による進行の下、第1航空戦隊の「赤城」を筆頭に、計42艦の挨拶を行った。「第一航行序列」同様、キャスト陣の演じ分けに盛り上がる会場だが、「第二航行序列」では最後に「連合艦隊所属」として給油艦「速吸」(野水)が登場。

速吸「提督の皆さん、初めまして! 航空機搭載給油艦。速吸です。艦隊のサポート頑張ります。どうぞ今夏、皆さんの艦隊に加えていただけますと幸いです!」

「速吸」は今回のイベントが初お披露目ということで、会場からはひときわ大きな歓声が沸きあがった。

観艦式の第二部に続いて、赤城による「岬」についての前口上が始まり、今回のイベントで初歌唱の航空母艦 加賀による「加賀岬」の歌唱へ。胸当て・袴姿の「加賀」(井口)がステージに登場し、「加賀岬」を情感たっぷりに歌い上げる。そしてライブ後、「加賀」の歌に対する「翔鶴」「瑞鶴」(野水)によるやりとりを挟んで、ドラマパートの後編へと突入する。

「長門」(佐倉)、「大和」(竹達)、「武蔵」(味里)の超弩級戦艦3隻でスタートし、「北上」(大坪)、「望月」(日高)、「時雨」(タニベ)が合流すると、旗艦を「大和」に変更し、「長門」は後退。そこに「神通」(佐倉)が加わって6隻で「単縦陣」を編成する。さらに敵艦隊の発見に伴い、「赤城」(藤田)、「加賀」(井口)、「瑞鶴」(野水)、「夕張」(ブリドカット)、「吹雪」(上坂)、「雷」(洲崎)を加えた12隻で「連合艦隊」を再編成。敵・深海棲艦と交戦し砲撃による火花など特効も交えながら、最後は探照灯照射の演出から始まる、第二艦隊による「夜戦」で決着をつけた。そして会場の提督の指揮のもと敵艦隊との戦いに勝利した艦娘たちは母港に帰投する、という流れだった。

こちらのドラマパートでも、前編同様、提督のペンライトによる選択が実施されたが、陣形の指示を仰ぐシーンでは、「単縦陣」や「連合艦隊」の編成といった結果にあわせてキャスト陣が立ち位置を移動。さらに、レーザーによる艦載機の発艦描写に加え、スモークや火花などによる「砲撃」「着弾」の演出が追加され、深海棲艦への攻撃が、より一層の臨場感をもって演出された。

続くライブパートは、金剛に扮する東山がステージに登場。「金剛」「比叡」「榛名」「霧島」の金剛型四姉妹として「提督(あなた)との絆」をしっとりとそれぞれのパートを歌い分ける。東山はライブ後、そのまま「金剛」としてインフォメーションコーナーを担当。夏イベント「反撃!!第二次SN作戦」の更なる情報を紹介する。そこに「吹雪」(上坂)、「睦月」(日高)、「夕立」(タニベ)、そして”北上さんが好きすぎて北上さんの髪型をしている”「大井」(大坪)が合流し、「艦これアーケード」の最新映像(PV)が上映された。

インフォメーションコーナーの後は、アーティストの西沢幸奏がステージに姿を現し、TVアニメのエンディングテーマ「吹雪」を会場全体に響かせる。立て続けに、今度はAKINO from bless4がステージに登場。オープニングテーマ「海色」を熱唱する。まさにラストスパートとばかりのライブパフォーマンスに会場もペンライトと歓声で応える。

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そして最後は出演者全員がステージに勢揃いし、提督たちに感謝の言葉を各々が伝え、イベント本編はいったん幕を下ろすが、会場からの「アンコール」の声に呼ばれ、まずはイベントTシャツを着用した佐倉が「那珂ちゃん、センター!」とばかりに勢いよくステージに。そして、再びステージに勢揃いした出演者たちは、「私たちを支え続けてくれた提督の皆さんひとりひとりのために、感謝をこめて」(佐倉)ということで、全員で「提督(あなた)との絆」を歌い上げる。そして最後はひとりひとりがあらためて艦娘で一言ずつの挨拶を行い、2時間を超えるイベントを締めくくった。

イベントが幕を閉じ、出演者がステージを降りると、突然スクリーンにアニメの新規映像が映し出された。そして最後に「『艦これ』劇場版 制作開始」の文字! いきなりのサプライズ発表に会場は沸きあがる。なお、今回発表された「劇場版」は、アニメ最終話で発表された「続編」とはまた異なるものであり、PS VITA、アーケードと広がっていくゲームの世界に加え、アニメも「劇場版」「続編」とさらなる展開が進んでいることが明らかになった。サービス開始から3年目を迎え、「艦これ」の世界のますますの広がりを実感させた『第弐回「艦これ」観艦式』。来年度以降の展開も要注目だ。

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©2014 「艦これ」連合艦隊司令部

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