- 2014-6-18
- レポート・インタビュー
- 花澤香菜
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全国4都市で開催された自身2度目となるソロライブツアーを大成功に終えた花澤香菜が、6月8日に東京・新橋のヤクルトホールで2ndフルアルバム「25」のアルバム発売記念イベントをおこなった。このイベントはアルバム購入者から応募抽選で当選したファンを招待して実施されたもの。
ソロライブツアーでのホールとは違い、ステージと客席の距離感が近い会場に、プレミアムチケットを手に入れたファンたちの期待は開演前よりいやがおうにも高まる。客席の照明とBGMが消え、生演奏のピアノの音が優しく奏でられると緞帳がゆっくりとオープン。姿を現したのは、ライブツアーでもおなじみの北川勝利(G / ROUND TABLE)と末永華子(Key)、高井亮士(Wood Bass)、そして今回新たに参加の若森さちこ(Per)のバンドメンバー達。この種のイベントとしては異例の豪華フルアコースティック編成で、花澤香菜の音楽活動の本気度が感じられる印象的な幕開けだ。
バンドメンバーによる上質でアコースティックな前奏にステージへと誘われた花澤香菜。当日は梅雨入りを感じさせる曇天模様だったが、そんな夏へと向かう季節にぴったりな青のドレスで登場し、アルバム「25」のオープニングナンバーでもある「バースデイ」をしっとりと歌い上げイベントがスタート。続く「25 hours a day」、さらに「Brand New Days」、「パパ、アイラブユー!!」では一転してアップテンポのナンバーをたたみかけ、一気に会場を盛り上げMCへ。
リラックスした雰囲気で客席とのやりとりを楽しみながら「アコースティックライブをもっとやってみたかったんです」とこの日の抱負を語った花澤香菜。「ツアーでもっとみんなのところに行きたいですね」と話すと全国から集まったファン達は大いに盛り上がった。
イベント中盤では「Yesterday Boyfriend」、「マラソン」、「flattery?」とアルバム「25」を彩る佳曲を披露。ときに情感豊かに、ときに疾走感たっぷりに聴衆を魅了する花澤香菜の歌声はアコースティックサウンドとの相性が抜群で、バンド演奏とは違った魅力に富んでおり、参加出来たファンにとって幸福な体験となっただろう。
続くMCでは、前回のツアーの思い出話となり、名古屋のご当地グルメや川口公演の後ナンパされた話などが披露されたほか、「本当にライブって可能性があるなって思います」とライブへの強い想いが語られた。そして、メンバー紹介を終えると名残惜しそうに「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますが、最後まで盛り上がっていきましょう!」と告げ、アルバム「25」屈指のロックナンバー「Young Oh! Oh!」、さらにアルバム「25」に先行してシングルリリースされた「恋する惑星」を熱唱しステージを後にした。
鳴り止まぬアンコールに再びステージに登場した花澤香菜。「アンコールありがとうございます。そうだよね、終われませんよね、こんなに楽しくなってきたのにね!でね、今日は、なんとお知らせがあるんだよ!8月27日に『花澤香菜 live 2014 “25”』ブルーレイの発売が決定しました!」とライブBD発売決定のサプライズ発表がおこなわれた。
本BDのタイトルは「CHALEUR –Film Documentaire de “25”–」(読み シャルール フィルム ドキュマンテール ド トゥエンティファイブ)。「CHALEUR」とはフランス語で『癒し』や『ぬくもり』を意味することに加え、「CHARME(『魅力的な』)」と「FLEUR(『花』)」を掛け合わせた造語的な意味合いを持たせたとのことで、「みんなにとって魅力的な花、花澤になれるように、という意味も込めました」とタイトルに込めた思いを伝えた。さらに本BDはファッション誌のようなつくりになっているとのことで、東京・NHKホールでのライブ本編のほかメイキングやバックステージ映像が収録される。「私、花澤香菜が編集長としていろいろ工夫してつくってもらっていますから皆さんぜひ楽しみにしていください!」とのコメントに会場から期待に満ちた歓声と拍手がわき上がった。
サプライズ発表を終えるといよいよアンコールへ。「星空☆ディスティネーション」を熱唱した後、ラストの「あるいていこう」では、ステージに設置された花道でのパフォーマンスで沸かせ、ステージと客席が一体となった多幸感に満ちた雰囲気のなかイベントは幕を閉じた。
表現力豊かなヴォーカルと堂々としたパフォーマンスは、先日のライブツアーから更なる進化を遂げており、花澤香菜の成長はとどまることを知らない。今後のソロ活動にも大きな期待を抱かせる、そんなイベントとなった。まずは8月27日に発売となるライブBDを待ちながら、今後の展開を楽しみに待とう。