- 2017-12-6
- レポート・インタビュー
- AFA, BEATLESS
- コメントを書く
11月26日、シンガポールで行われたアニメ・フェスティバル・アジア(AFA)にて、『BEATLESS』の特集ステージイベントが開催されました。大きな拍手の中登壇したのは、本作の監督である水島精二さんとプロデューサーの田村淳一郎さん。お二人に早速、今回で初解禁となる情報やキャラクターについてお話を伺いました。
多くのSF作品を手掛ける水島監督。今作との違いについて問われると、「『楽園追放-Expelled From Paradise-』などはオリジナル作品でしたが、今回は原作があるので書かれている内容をどのようにわかりやすくお伝えするかというのが今までの作品にはない難しさです。」と語りました。
本イベントでは原作イラストを担当するredjuiceさんの描き下ろしビジュアルと最新PVも公開。redjuiceさんの描き下ろしビジュアルは小説のイラストとは少し雰囲気が異なるレイシアがお披露目されました。redjuiceさんの原作イラストは大変緻密に描かれているため、TVアニメでそのまま動かすのは非常に困難です。水島監督は「『BEATLESS』の監督を受ける条件がキャラクターデザインを変更することでした。」とオファーの経緯を告白。「女性キャラクターデザイナーのやぐちひろこさんにお願いし、redjuiceさんのご意見をいただきながら一緒に作り上げました。」とアニメのためのデザインを生み出していくまでの過程を語りました。「これからアニメを見る方に伝わりやすい作品にしたい。」と意気込みをファンに届けました。
続いて、OPテーマを担当するGARNiDELiAさん、EDテーマを担当するClariSさんからのコメント映像が上映されました。水島監督のオファーを受けて主題歌を手がけるGARNiDELiAさんは「人間とそうでないものの共存についていろいろな価値観に悩まされるアラトや、周りの意見がどうであれ何か大事なものを抱える皆さんの背中を押せるような曲にしたいと思い制作しました。アニメと共に楽しんでいただけたら嬉しいです。」と曲に込めた気持ちを伝えました。
EDテーマは音楽プロデューサーのkzさんに水島監督が直接会話し、ClariS×kzとして主題歌を務めます。ClariSのクララさんとカレンさんは、「サウンドは未来を感じさせますが、歌詞は人間味にあふれた温かい曲になっています。ストーリーが進むにつれて歌詞とリンクするところもあり、聴く印象がどんどん変わっていくのでアニメと一緒に楽しんでください。」と楽曲の魅力を語りました。
今回の物語の鍵となる5体の人型ロボット、ヒューマノイド・エレメンツ、通称hIEのキャラクターと、それを演じるキャストが紹介されました。
遠藤アラトが偶然出会いオーナーの契約を結ぶ、透き通る美しさを持つ「人間に未だ明かされざる」道具、”レイシア”に、東山奈央、
赤い髪に赤い瞳、「人間との競争に勝つため」の道具、”紅霞”に、冨岡美沙子、
幼い童女の姿をしている「進化の委託先」としての道具、”スノウドロップ”に、五十嵐裕美、
亜麻色の髪の毛、ブラウンの瞳をした「環境をつくるため」の道具、”サトゥルヌス”に、下地紫野、
明らかに機械だとわかる「かたち」を与えられた「人間を拡張するもの」としての道具、”メトーデ”に、雨宮天、を公開。
水島監督は「レイシアはredjuiceさんから改めてデザインをいただきアニメに落とし込む作業を行いました。redjuiceさんの作風も残しながら新しいキャラクターができたのでは。」と語りました。また、本作は魂が無いhIEの少女と人間の少年のボーイ・ミーツ・ガールがテーマになっています。「同時にAIは人間に幸福をもたらすものなのかも投げかける作品です。」と本作の魅力も伝えました。
オーディションを何度も重ねて役者を精選したという水島監督はアフレコの雰囲気について「役の解釈についてなど質問が多く飛び交い、前向きに取り組んでいます。」とコメントしました。また、田村さんもフレッシュで和気あいあいとした現場であると語り、難しい題材ながらも団結して作り上げている様子が伺えました。
最後に、田村さんから「TVアニメ『BEATLESS』、もうすぐ始まります。Amazonプライム・ビデオの配信が決まっていますので、シンガポールでも見られます。ぜひ皆さんに見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。」、水島監督から「現場一同、心込めて頑張って作っていますのでぜひ放送の際は見ていただけますと嬉しいです。ありがとうございました。」と会場のファンへメッセージを送りイベントを締めくくりました。
【関連リンク】
公式HP:http://beatless-anime.jp
©2018 長谷敏司・redjuice・monochrom/KADOKAWA/BEATLESS製作委員会